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頭痛(頚性頭痛)、肩こり、腰痛、手足のしびれ、めまい、歩行障害などの症状に関して、投薬や理学療法(リハビリ)、マッサージなどにより治療いたします。

骨粗鬆症について

高齢者(特に女性)、長期間ステロイド療法をうけている方、慢性腎不全の方などがなりやすい疾患です。 転倒などにより簡単に骨折を引き起こします。典型的な骨折として、せぼね(脊椎)の圧迫骨折や大腿骨頭頚部骨折があります。適切な診断、経過観察、治療、生活指導などにより改善が可能です。お気軽にご相談ください。
経皮的骨セメント注入術(当院院長が市民病院勤務時代に試行した骨セメントの手技と結果です。ご参考ください。)

脳神経外科では骨粗鬆症、がんの脊椎転移、多発性骨髄腫、原発性の脊椎腫瘍などによる脊椎圧迫骨折で、内服治療等でも激しい腰背部痛が改善しない患者さんを対象に、背中より細い針を刺して椎体内に通し、骨セメント(polymethylmethacrylate:PMMA)を注入し、椎体を固定して痛みをとる経皮的骨セメント注入術を施行しています。
また、骨粗鬆症の検査・内服治療や、頸椎、胸椎、腰椎の変性疾患への手術治療も積極的に行っています。

経皮的骨セメント注入術を施行する部屋
平成12年(2000年)12月から平成17年(2005年)8月までに103人(胸椎55椎体、腰椎113椎体:計168椎体)の患者さんに対してこの治療を行っています。平均年齢は71.2才で、最年長の方は91才でした。患者さんの多くは骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折ですが、脊椎腫瘍・多発性骨髄腫の12人方へも施行しました。

・原疾患の内訳
   骨粗鬆症 :40例
   骨粗鬆症+外傷 :51例
   ステロイド長期内服 :6例
   脊椎腫瘍(転移性含む) :7例
   多発性骨髄腫 :5例


骨折部位の大多数が第12胸椎、第1・2腰椎でした。(グラフ参照)
骨折部位
方法
1. 局所麻酔を行います。
2. うつ伏せの姿勢になり、CTガイド下に針を背中から
   椎体に刺します。CTを使用することで、より正確に
   針を刺すことが出来ます。
3. 針が脊椎椎体に達したら、レントゲン透視下に針を
   良い位置に進めます。
4. 骨セメントを針から注入します。セメントは初めは
   ペースト状ですが、約10分前後で強固な固体に変化
   します。
5. 注入が終わったら針を抜いて終了です。多くの場合、
   終了直後から痛みは軽減しています。

* 局所麻酔をしてから終了までの時間は、1椎体で約20〜30分位です。当院では最大3椎体までを同時に施行
   しています。
* 術後は3時間ベッド上で安静にします。

実際の様子

うつ伏せになって背中を消毒 骨セメント注入用の穿刺針留置 骨セメントを注入器で注入 セメント注入中の画像
1.うつ伏せになって背中を消毒 2.骨セメント注入用の穿刺針を
 留置
3.骨セメントを注入器で注入 4.セメント注入中の画像

効果

VASの変化
痛みの程度はVisual Analogue Scale(VAS)で評価しています。VASとは最大の痛みを10としたときの痛みの程度を自己申告した数値です。
術後VAS 3以下に改善した症例は97例(94.5%)で、多くの方に痛みの緩和が得られ独歩退院となっています。
症例1 症例2
骨粗鬆症で第1腰椎圧迫骨折 転移性脊髄腫瘍(第3・5腰椎)

合併症

1.骨セメントの椎体からの漏れ:18椎体(10.7%)
  1)椎間板:10椎体(5.9%)
  2)傍椎体:3椎体(1.8%)
  3)硬膜外腔:3椎体(1.8%)→麻痺や感覚障害等の神経症状を合併した方はいません。
  4)椎体周囲静脈:2椎体(1.2%)→注入を直ちに休止し、胸部CTを施行し肺塞栓が無いことを確認しています。
当院で肺塞栓症の合併例はありません。
※2004年1月からは術後全例に胸部CTを施行しています。

2.隣接椎体に新たな圧迫骨折:13椎体(7.7%)
  元来骨粗鬆症で骨が脆弱なため、骨セメント注入で強くなった椎体の周囲に負荷がかかり、
  新たな骨折を起こす方がいらっしゃいます。このような方には新たな骨折部位にも骨セメントを注入しています。

3.腹臥位による腹部圧迫で低血圧症:2例
  重篤な合併症にいたる方はいらっしゃいませんでした。

除痛のメカニズム

経皮的骨セメント注入療法の除痛メカニズムは以下のようなことが考えられています。
   1.椎体骨折による微細な不安定性を安定化するため。(力学的効果
   2.骨セメント自体の性質や重合熱による骨内痛覚末梢神経や腫瘍組織の破壊。(化学的効果・温熱効果

おわりに

脊椎圧迫骨折に対する従来の治療法は、鎮痛剤投与、硬膜外麻酔、コルセットをしてベッド上安静などの保存的治療が主体でした。この疾患は比較的高齢者に多いため、長期臥床は下肢筋力低下や認知症を誘発し、社会復帰を遅らせてきました。
それに対して、当科が施行している経皮的骨セメント注入療法は、低侵襲で早期に除痛効果が得られ早期離床早期退院が可能である方法と考えています。その点で医療経済効果の高い治療法とも考えています。
また、CTガイド下で施行するので、より安全に椎体を穿刺することが可能です。
  藤沢市民病院脳神経外科では椎体の圧迫骨折に対して積極的に治療を行っています。痛みに悩まされている患者さんが気軽に相談できるようにしております。また、当院は地域医療支援病院です。来院される際に近くの診療所あるいは病院からの紹介があれば、いつでも受診できます。紹介がない場合には特別療養費として別途2940円のお支払いが必要です。なお、受診のご相談は地域医療連携室が承ります。
お気軽にご相談ください。
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