*CTスキャンなどで内臓脂肪量測定を行うことがのぞましい。
*ウエスト径は、立位、軽呼気時、臍レベルで測定する。脂肪蓄積が著明で臍が下方に偏位している場合は
肋骨下縁と前上腸骨棘の中点の高さで測定する。
*メタボリックシンドロームと診断された場合、糖負荷試験が薦められるが 診断には必須ではない。
*高TG血症、低HDL-C血症、高血圧、糖尿病に対する薬剤治療をうけている場合は、それぞれの項目に含める。
メタボリックシンドロームと各疾患の関係
企業従事者12万人を対象にした調査では、3年間で冠動脈疾患を発症した94例について企業での
検診結果が10年前まで遡り調べられた。発症群は性別、年齢、部署をあわせた非発症群に比べ、
BMI、血圧、空腹時血糖値、血清コレステロール値、血清トリグリセライド値、血清尿酸値のいずれもが、
正常よりやや高値の範囲であるが有意に高く、10年間持続していることが確認された。BMI26.4以上の肥満、
140/90以上の高血圧、220mg/dL以上の高コレステロール血症、110mg/dL以上の高血糖の4項目のうち
3つ以上を有すると、これらのリスクの4つとも有しないものに比べ、重回帰分析により31.34の高い
オッズ比を示した。高コレステロール血症を高トリグリセライド血症におきかえると、2因子保有者5.76に
比し、3因子以上では35.8とオッズ比が著しく増加した。この解析はメタボリックシンドロームの
診断基準とは異なるが、わが国における複合リスクの重要性を示している。
厚生労働省作業関連疾患総合対策研究班
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